第4位

『大人へのエレベーター』23点(1位2票、2位1票、3位2票、4位1票、5位1票)
・関東にお住まい、たこきちさんの1位投稿

あふれ出すイノセンスとピュアネス。
ライブでサビ前のリズムに合わせて気持ちよさそうにぴょんぴょん跳ねる安倍さんは本当に輝いていて、
客電がついてもしばらくその場を動けないほどのインパクトだった。
過去すべての安倍さんの楽曲を並べてもきっと1番好き。
ということでこの曲はまさに1位の中の1位。
ト ップの中のトップ。キングの中のキング。キングとはつまり王であって、
これからは「安倍なつみ楽曲の王」たる事実を世間に知らしめるために、
「王・大人 へのエレベーター」というタイトルにしてもいいような気さえしてしまう。
しかしそれではうっかり屋さんが「ワン・ターレンへのエレベーター」と間違って読んでしまう可能性も否定できない。
いったい何なんだ「ワンターレンへのエレベーター」。
どこぞの百貨店でエレベーターガールのおねいさんが、あの独特の鼻 にかかった声で
「5階 ワン・ターレン売り場でござい ます」と言ってくれる光景がくっきりと目に浮かぶ。
そこではもちろんワン・ターレンのコスプレをし、つけヒゲをつけた安倍さんが、
その魅力にすっかりやられてしまった一人一人をきっちり死亡確認してくれるだろう。
もちろん僕もその中のひとりである。
それだけの衝撃があの日ライブで観た「大人へのエレベータ ー」に込められていた。

・黒鱒のコメント

25歳(当時)にして『大人への』と称した曲を歌う事のミラク
ただそのミラクルはある一つの誤解の解消を呼んだ
本来『大人』への憧れを年少の娘が歌う事によって成立すると思われていたこの手の曲
実は大人こそが大人への道すがらを歌うべきであり、それを歌える心を持ち合わせるべきなのだと言う事
子供が歌うそれは飽くまでも憧れ、理想でしかなく、実が無い
実を持ち実を表現する術を持つ者が歌ってこそ、そこに真実は在る
リアルなど30分もすれば色褪せる物だと言う人はいる
ただ真実の中にこそ真理が有るわけで、仮想では表現できない味わいがある
どちらが良いと言う事では無いが、この曲に関して言えば
安倍の持つ稀なる雰囲気が成しえたものと言わざるを得ない
普通25歳になるような娘に『大人へのエレベーター』なる表題曲を歌わせようと思わない
まず歌わせようと思わせた事が素晴らしい、そしてそれを見事に表現し真実を見せた事がまた素晴らしい